既存の住宅においては2008年6月以降から、
それぞれ火災報知機設置の義務化がなされます。
個人の住宅に対して警戒設備の義務を命じるというのは
初めての事かと思われます。
では、その火災報知機設置の義務化にはどういった目的が
あるのでしょうか。
まず、火災報知機の持つ役割については、ほとんどの方が
理解している通り、火事および火事に発展する可能性のあ
る状態をいち早く周囲の人間に知らせる為の警戒設備です。
これを設置する目的は、それと同じで、火事を未然に防ぐ事、
そして最悪でも人命は救えるよう避難を促す事にあります。
火災報知機の設置を義務化するという事は、
それらの強化という事になります。
そして、火事に対して今までよりも遥かに危機意識を持たせる
という意味もあります。
家に火災報知機があるという事が頭に入っていたら、
いたずらにアラームがならないよう今までより一層の
注意を持って家事や作業に取り組む事になるでしょう。
そういった、火事に対する注意の喚起という目的もあるのです。
火災報知機を必ず置かなければならない、というのは、
家庭の状況によっては負担になることも考えられます。
火災報知機自体は高価な物ではありませんが、
それでも日々の生活に苦労している人にとっては少なからず
身を削る事になります。
義務というのは強制です。
今後は、そういった人たちに対する配慮も、
しっかり確認しなければならないでしょう。
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